標準的な条件で 発生する反応では 反応の標準エンタルピー変化を 計算するために 一般的な式が使用されます この式は 生成物の形成の 標準エンタルピーの和と 反応物の形成の 標準エンタルピーの和の 間の差を求め それぞれに 化学量論的係数を 乗算することによって 解くことができます 2モルのアセチレンガスと 5モルの酸素ガスが 標準条件で燃焼して 4モルの炭酸ガスと 2モルの水蒸気を 生成することを 考えてみましょう この反応のエンタルピーは 炭酸ガスの 生成エンタルピーの4倍と 水蒸気の生成エンタルピーの 2倍の和から アセチレンガスの 生成エンタルピーの2倍と 酸素ガスの 生成エンタルピーの5倍の 和を引いたものに 等しくなります エンタルピー方程式は 2つの概念 すなわち 標準生成エンタルピーとヘスの 法則を組み合わせです 最初の項は 生成物の形成の 標準エンタルピーを表しており 式は 炭素と酸素からの 二酸化炭素の形成-式1 および水素と 酸素からの水の形成-式2 です 二酸化炭素と水の既知の 標準生成エンタルピーは それぞれ 負の393.5キロジュールと 負の241.8キロジュールです 燃焼により4モルの 二酸化炭素が生成されるので デルタH1は二酸化炭素の 標準形成エンタルピーの 4倍であり これは負の 1574キロジュールになります また 燃焼により 2モルの水が生成されるので エンタルピーの変化(ΔH2)は 水の形成の 標準エンタルピーの2倍となり 負の483.6キロジュールと なります これは 生成物の形成の 正味の標準エンタルピーとして 負の2058キロジュールが 得られます 2番目の項は アセチレンの 炭素と水素への分解を 表しています-式3 これは 反応物の形成の標準 エンタルピーの反応の逆であり したがって そのエンタルピー値 227.4キロジュールは 負の符号が先行しており これはまた エンタルピーの式で 見ることができます この反応では2モルの アセチレンが消費されるので デルタH3は アセチレンの標準 形成エンタルピーの負の2倍 つまり負の 453.4キロジュールに なります 酸素の標準形成エンタルピーは ゼロです したがって 反応物の 正味の標準生成エンタルピーは 負の453.4キロジュールです ヘスの法則から 1つのステップの反応が 複数のステップで行われる場合 各ステップのエンタルピー合計は 正味のエンタルピー変化に 等しいことを思い出してください 形成エンタルピーの値を 式に代入すると 反応のエンタルピーは 負の2511キロジュールと なります