原子は 陽子と電子の数が等しい 中性粒子です 元素は陽子の数によって 定義されていますが 多くの原子は1つまたは 複数の電子を 得たり失ったりして 荷電粒子となります 原子や分子が電子を 得たり失ったりするとき それはイオンと呼ばれます 電子は陽子に比べて 質量がはるかに小さいため 原子質量に大きく寄与することは ありません したがって イオンの原子質量は 基本的には 中性原子の原子質量と同じです 原子や分子が電子を失うと それらは 陽イオンと呼ばれます 陽イオンが 正の電荷を持っているのは 負の電荷を持つ電子よりも 正の電荷を持つ 陽子の方が多いからです 陽イオンは その元素と同じ名前が付けられ その後にイオンという言葉が 付けられます 20個の陽子と20個の電子が カルシウム原子にはあります これが2個の電子を失って 20個の陽子と18個の電子の カルシウムイオンになります このとき カルシウムイオンは マイナスの電荷よりも 正電荷の方が2つ多いので 全体で2個の正電荷があります イオンの化学記号は 原子の化学記号として 右上付きの位置に 電荷が書かれています したがって カルシウムイオンの 化学記号は C-A-twoプラスと 書かれています 原子や分子が電子を得るとき それを陰イオンと呼ばれます 陰イオンは 陽子よりも 多くの電子を持っているため 負の電荷を持っています 陰イオンは その要素に 接尾辞-ideを追加して 名前が付けられます 9個の陽子と9個の電子が フッ素原子にはあります フッ素は1個の電子を獲得して 9個の陽子と10個の電子を持つ フッ化物イオンになります 正の電荷よりも1つ多くの 負電荷を持っているので 全体で負の電荷を持っています フッ化物の化学記号は F-と表記されます 1個の正または負の電荷を持つ イオンの場合 1の数字は通常 省略されます 原子は イオンを形成する際に 特定の数の電子を 得たり失ったりします 主な元素群で形成される イオンの電荷数の多くは 周期表を使って 予測することができます 周期表の左側にある金属は 電子を失います 第1群アルカリ金属は すべて電子を1個失い イオンになると 1個の正電荷を持ちます 第2属のアルカリ土類金属は 2個の電子を失い 2個の正電荷を持ちます 周期表の右側にある非金属元素は 電子を獲得します 第17族ハロゲンは 電子を1個得て 1個の負電荷を持ちます 16族元素は2個の電子を得て 2個の負電荷を 持つことになります 多くの遷移金属は異なる電荷の 陽イオンを形成する事があります 18族の希ガスは 一般にイオンを形成しません