科学者は 測定結果が 正確で精密であることを 確認するために 実験中に繰り返し測定を行います 測定の正確さとは 結果が真の値または 受け入れられている値に どの程度近いかということです 2人の学生 AとBが 真の質量が10グラムと わかっている 金の延べ棒を 繰り返し計量したとします 学生Aは9.5グラム10グラム 10.5グラムと測定しました 学生Bは8.5 グラム 8.6グラム および 8.5 グラムでした 学生Aは学生Bと比較して 延べ棒の真の質量に近い値を 報告しました したがって学生Aの測定は より「正確」でした 一方 精度は結果が どのくらい密接に お互いに一致するか または再現性があるかの尺度です 同じ条件で 繰り返し測定したときに 非常に類似した結果が 得られる場合 測定は精密であると言われます 例えば 学生Bが報告した 金の延べ棒の質量の値は 学生Aに比べて 非常に似通っていました これが「精度」です 正確さと精度は 測定の2つの異なる品質であり 互いに独立しています 特定の測定値のセットは 正確であるか 精密であるか どちらでもないか または 両方に該当する可能性があります 学生Aによる金の延べ棒の 質量の測定は より正確で 真の値 10グラムに 近かったのですが 測定値は互いに近接しておらず 精密ではありません 逆に 学生Bの測定は 精密でしたが 正確ではありませんでした 非常に正確な測定は 精密である傾向があります 天秤のように すべての 対象物の真の質量または 真に近い質量を繰り返し 表示するような場合です しかし 精度の高い測定値が 正確であるとは限りません 同じ天秤でも校正が不適切な場合 精密ではあるが不正確な 測定値が得られることがあります これは科学的エラーに つながる可能性があります 測定プロセスのエラーは 一般的な問題です エラーは偶発または系統誤差の 2つに分類される場合があります 偶発誤差は 測定プロセスの不整合や 測定される量の ばらつきの結果です これらの結果 真の値を中心として 上下に変動します 科学者がノギスを使って ミミズの長さを測定している場合 科学者が目盛りを 正しく読めなかったり 測定中にミミズの体が 絶えず動いていたりすると 測定値が間違ってしまうことが 起こり得ます 偶発誤差は 避けることはできませんが 繰り返し試験を行うことで 平均化することができます 一方 系統誤差は 継続的な問題の結果であり 測定に一貫した 不一致をもたらします この場合 測定値はすべて 真の値と比較して高すぎる または低すぎる傾向があります 例えば 不適切に校正された 計量天びんを 使用して計量している場合です これらは予測可能で ほとんどが機器に関連しています 系統誤差は偶発誤差とは異なり 繰り返し測定しても 平均化することはできません