ルイス構造は 原子間の化学結合を 簡略化したものです エテンやアンモニアのような 中性化合物や ヒドロニウムやリン酸塩のような 多原子イオンの ルイス構造を書くには次のような 一連の手順を踏む必要があります まず 分子内の価電子の総数を 計算します 例えばエテンを考えてみましょう 炭素原子には 4個の原子価電子があり 水素原子には1個の 原子価電子があるので 炭素原子が2個 水素原子が4個の場合 エテンは合計12個の 原子価電子を持っています 次に 分子の骨格構造を 描きましょう 一般的には 化学式の 最初の原子 または 電子数の少ない原子が 中心に配置されています この原子は中心原子とも呼ばれ 少なくとも2つの結合を 形成することが できる必要があります 水素原子または それ以上の電子陰性度の原子は 中心原子の周りに 末端的に配置されています ここでは 炭素原子は 水素原子を 取り囲んで 中心位置を占めています 次のステップは オクテット補完である まず 2つの原子の間に 電子の対を配置して 結合対を表します 残りの電子は デュエットまたは オクテット構成を満たすために 末端原子と中央原子に ローンペアとして 分配されます この場合 水素は デュエットに達しているので 残りの電子は炭素原子に 転送されます 次にオクテットを欠いた原子間に 複数の結合を形成するために ローンペアを使用します エテンでは 炭素原子は まだオクテットに達していません そのためローンペアを結合領域に 移動して二重結合を形成し すべての原子が 安定した電子配置に 到達することを可能になります ヒドロニウムやリン酸塩のような 電荷を帯びた多原子イオンの ルイス構造を書くには イオン電荷に対応するために 修正を加えて 同じアプローチに従います ヒドロニウムの ルイス構造を書くには まず イオンの価電子の数を 計算します ヒドロニウムイオンは 正の電荷を持っているので 全原子価電子から 電子を1個取り除き 8個に減らします 次に 分子の骨格構造を 図示してみましょう ここで すべての原子の間に 電子の対を置き 次に中心の原子の上に 電子の対を置きます このようにして 水素原子と 酸素原子は それぞれデュエットと オクテットを満たしています 最後に ルイス構造を 右上に正の電荷を 括弧で書きます