発見した科学者ギブスの名を取って Gと省略される自由エネルギーは,反応から引き出すことのできる 仕事をするために必要なエネルギーの尺度です。系内のエネルギーの方向に応じて、反応は吸エルゴン反応,発エルゴン反応,平衡状態に分けることができます。G全体に変化がなければ,反応は平衡状態で,細胞には仕事をするための残りのエネルギーがないため,細胞は死滅します。なので,反応物と生成物の濃度を 変化させることによって,新陳代謝を続けるために 平衡からは外れることになります。植物では、グルコースと酸素を作るための 二酸化炭素と水の変換は、太陽光から変換された化学エネルギーを必要とします。系に投入されたエネルギーは グルコース分子の結合に蓄えられ,吸エルゴン反応となります。系にエネルギーが投入されます。逆反応は細胞呼吸で起こり,グルコースと酸素を分解して 二酸化炭素と水を作ります。この反応は発エルゴン反応です。グルコース分子に蓄えられたエネルギーが解放されます。