マウス(Mus musculus)は、繁殖力が高く性的成熟の早い小型齧歯動物であり、たくさんの匹数を揃えることができるため生物学研究に適しています。他の哺乳動物に比べると、マウスのメンテナンスは比較的低コストで簡単に行うことができます。しかしながら、マウスの健康状態や安全を保持し、実験の再現性を向上させるためには特別な飼育法が不可欠となります。
このビデオでは、実験用のマウスをできる限り人道的に扱うための方法を紹介しています。最初に一般的なマウス飼育設備について解説しています。例えば、通常プラスチック製のマウス用ケージの底には柔らかい床敷を作ってやり、巣を作るための材料も一緒に入れておきます。そして、一般的なマウスのエサとして用いられる小さなペレット状の食べ物(”chow”と呼ばれます)を紹介しています。また、マウスを用いた実験を進めるためにとても重要となるマウスのハンドリングテクニック(”scruffing”と呼ばれます)や施設内のマウスを管理するための対策も紹介しています。最後に、実験装置や実験に応じたエサの調整法、そして”scruffing”テクニックを用いた一般的な薬の投与方法も学ぶことができます。
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