光合成 燃焼 腐食など 生命に欠かせない ある種のプロセスは 酸化-還元 または レドックス反応と呼ばれる 反応に分類されます 酸化還元反応は 酸化と還元の2つの反応の同時進行で 構成されています 酸化とは 酸化数が増えて 電子がなくなることを意味し 還元とは 酸化数が減って 電子が増えることを 意味します 電子の役割を覚えるには OIL RIGで覚えます Oil is losing 酸化は負け」reduction is gaining 還元は得です」です 酸化と還元は 相補的なプロセスです 2つの反応物間の 酸化還元反応では 一方の反応物は 電子を失って酸化され もう一方の反応物は 電子を得て還元されます アルカリ金属であるカリウムと 非金属である塩素の 酸化還元反応を 考えてみましょう 中性のカリウム原子は 電子を失い カリウムイオンとなります カリウムは酸化され その電荷は 中性原子のゼロから 陽イオンの ワンプラスに増加します 中性の塩素原子は 電子を得て 塩化物イオンになります 塩素は還元され その電荷は中性原子のゼロから 陰イオンの 1に減少します カリウムは電子を供与するので 還元剤となります 塩素は電子を受け入れるので 酸化剤になります この酸化還元反応により 塩化カリウムが生成されます 一般に アルカリ土類金属や アルカリと非金属との 酸化還元反応では 金属は酸化され 非金属は還元され 完全な電子移動によって イオン性化合物を形成します これは 他の金属や金属ロイドと 非金属との反応にも 当てはまることが多いですが 絶対的なものではありません 酸化還元反応のもう一つの例は ガス状の塩化水素の生成です ここでは 反応物である 水素と塩素の両方が 非金属であるため 電子の完全な移動はありません その代わりに 水素は 塩素と電子を共有し 部分的な または形式的な 電子移動を行います このように 塩化水素の生成では 水素は酸化されて 部分的に正の電荷を獲得し 塩素は還元されて部分的に 負の電荷を獲得します 酸化と還元の 両方の過程が起こるので これが酸化還元反応です 一般に 非金属間の 酸化還元反応では 元素間の部分的な 電子移動が起こり 共有結合化合物が形成されます