溶質の溶解度とは ある量の溶媒に対する 溶解度平衡状態での 最大濃度のことです 溶解度は温度やその他の 物理的条件によって 影響を受けます 水に溶ける物質を 水溶性と呼びます 塩化ナトリウムのような 単純な水溶性イオン化合物は 単原子イオンに 分解して水に溶けます このとき イオンが秩序のある 固体に留まるよりも 水分子とイオンが溶液中で 相互作用する状態が 促進されます 硝酸ナトリウムのような より複雑な 水溶性イオン化合物には 共有結合した複数の 原子からなるイオン すなわち多原子イオンが 含まれています 硝酸ナトリウムが溶解しても 多原子硝酸イオンは 窒素と酸素に 分離することはありません その代わり イオンはそのままの 状態で溶液中に分散します 水に溶けない物質は 不溶性です 例えば 塩化銀は 水に溶けない イオン性化合物です この場合 イオンは水と相互作用して 溶液中に分散するよりも 秩序ある固体中に留まる方が 好ましい状態です イオン性化合物の 水への溶解度は 化合物を構成する イオン対に依存します 化学者は イオン性化合物の水への 溶解度を予測するための経験的な ガイドラインを策定しています これらのガイドラインに ほとんど例外がありません すべての硝酸塩と酢酸塩は 溶解性があります 同様に すべてのアンモニウムと 非リチウムアルカリ金属化合物は 可溶であり ほとんどすべての リチウム塩も可溶です 硫酸塩化合物は 鉛 水銀 銀の 塩を除いて 可溶性です この不溶性塩はその 頭字語LMSまたは フレーズLet Me Seeの 頭文字で覚えることができます また カルシウム バリウム ストロンチウム CBS)も フレーズCome By Soonで 覚えることができます すべての塩化物 臭化物 およびヨウ化物の塩は 鉛 水銀 銀(LMS)を例外 として 可溶性である銅(I)と タリウムと同様に 可溶性です 不溶性化合物の場合 硫化物や水酸化物は アルカリ金属やバリウムとの 塩を除いて不溶性ですが また 硫化アンモニウムは 可溶性であり 水酸化ストロンチウムは 加熱すると可溶性です 同様に 炭酸塩やリン酸塩も それらのアンモニウムや 非リチウムアルカリ金属との 塩を除いて不溶性です