ニワトリ(Gallus gallus domesticus)は、すばらしい研究ツールとなります。脊椎動物発生、神経科学、腫瘍生物学などの研究に有益であるだけでなく、ウイルスを増殖させるために効率的なシステムとしても利用されます。それに加え、鶏卵は外部の提供部門から購入可能です。ニワトリ胚の取り扱いには特別な器具をあまり必要とはしませんが、正常に胚を発生させるためには、適切な取り扱い方を知っておくことが重要になります。
このビデオでは、発生に大きく影響するインキュベーターの条件設定: 温度、湿度、卵のローテーションなど鶏卵の取り扱い方の基本を解説しています。鶏卵を用いるほとんどの実験で殻の中の胚へのアクセスが必要となるため、殻をカットし「ウィンドウ」を作る必要があります。ビデオではこのステップの詳細を段階的にご覧いただけます。またその他にもキャンドリング法や墨汁を利用する手法などニワトリ胚を利用するために必須となるテクニックを学ぶことができます。そして最後に、これら基本テクニックの今日の科学研究への応用例を紹介しています。
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