原子の一番外側の殻を 占める電子は価電子であり 内側の主エネルギー準位を 占める電子は 核電子です 3s1電子配置の ナトリウム原子は3つの 主エネルギー準位を 持っています 2s22p6の完全な 内側主エネルギー準位を見ると 10個の中心電子があり それに 続いて残りの1個の電子を含む 3番目の 外側主エネルギー準位があります したがって ナトリウムは 1つの価電子を持っています 同様に 塩素は 10個のコア電子と 7個の価電子を持っています 価電子は原子核から 最も遠くにあり 最もゆるやかに 保持されています そのため 価電子は最も 失いやすく 共有しやすい電子で 化学結合において重要な 役割を果たしています 同じ数の価電子を持つ元素は 現代の周期表の配置から 分かるように 似たような 化学的性質を示します 主要元素の場合 文字の付いた群番号は 価電子の数に等しく 行番号はその元素の 最高主量子数に 等しくなります グループ内の各元素は 結合のために利用可能な 電子の数が同じです 属の下の方では 主量子数は1つ増えますが 価電子の数は 変わりません 周期表の左端の 2つの列がsブロックを 構成しています これらの元素では 最後の電子がs軌道に入る 水素を除く第1族元素は アルカリ金属と呼ばれ 価電子が1個しかないため 非常に反応性が高い元素です グループ2の元素は 価電子殻に2つの電子を持つ アルカリ土類金属です 右端の6本の列が pブロックを形成しています これらの元素の価電子殻は 完全にs軌道を占有しており 最後の電子はp軌道に入ります 3群Aから8群Aまでは p軌道に入る電子の数が 1個増えます 希ガスは sブロックに属し 電子が2個しかない ヘリウムを除いて 8個の価電子を 持っています dブロックは sブロックと pブロックの間にある 10本の列で 構成されています これらの元素は 遷移金属と呼ばれています 最後の電子は 列番号より 1つ少ない主殻番号の d軌道に入ります 4列目には3個のd軌道が入り 5列目には 4個のd軌道が入ります 内部遷移元素は fブロックを構成し 最後の電子がf軌道に入ります 各行を横切る f軌道の主量子数は 列番号よりも2つ少なくなります 第6列では 4つのf軌道が充填され 第7列では 5つのf軌道が充填されます 内部遷移元素は ランタニド系列と アクチニド系列に 配置されています 各ブロックの列数は そのブロックのサブレベルで どれだけの電子を 充填できるかを示しています sブロックの2列は 2個の電子を持つs軌道に対応し pブロックの6列は6個の 電子を持つ3個のp軌道を表し dブロックの10列は それぞれ2個の電子を持つ5個の d軌道に対応します 最後に fブロックは 7個のf軌道の 最大容量を示す14列で 構成されています